くぼちゃんち

日々の「ハッケン」を形に変える、ゆるふわ系情報発信ブログ

恋愛小説「イニシエーションラブ」の最後の2行で恐怖する

読み終わった後、再読せずにはいられない

 

 

小説は100万部を超え、映画化もされた「乾 くるみ」さんの小説「イニシエーションラブ」。

 

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(撮影者:くぼちゃん)

 

イニシエーションという意味を調べたところ

 

ある集団や社会で、正式な成員として承認されること。また、その手続きや儀式。成人式・入社式はその一形態。

イニシエーション【initiation】の意味 - goo国語辞書

 

らしく、作中では「通過儀礼」として紹介されています。

 

つまり簡単に訳してしまうならば

通過儀礼の愛」

「愛は通過儀礼

 

となるわけで、一体どんな恋愛ドラマが繰り広げられるのか少し興味を引くような深みを持たせているタイトルになっています。

 

 

恋愛においての価値観は人それぞれですが、

著者の乾さんは

“恋愛なんてものは結局は1つの通過儀礼に過ぎない”

というちょっとした毒を小説の中に盛り込ませたかったのかもしれませんし、一方で

“人生の長い期間において恋愛は必要な要素なのか”

ということをイニシエーションという言葉で遠まわしに伝えたかったのかもしれません。

 

 

 

普通に読んでいくと、見ているこっちが恥ずかしくなるような甘酸っぱい恋愛 ー つまりは恋愛小説におけるありきたりな展開 ー を主人公の鈴木の心の天気とともに映し出しているわけですが、

裏を返していくと全く別の物語が浮かんでくるという恋愛“ミステリー”(普通に読んでしまうと本当に恋愛小説になってしまう)になっています。

 

彼らはどうなってしまうのか!

 

というのが恋愛小説のミソなわけなのですが、この小説は

 

 

ラストの2行で覆る。

 

 

つまり、先ほども言った通り

ただの恋愛小説ではなく紐解いていくとミステリー小説に変身していくというので、

彼らの普通の結末はのぞんでいないはず。

 

 

さて、どんなラストが待ち受けているのでしょうか。

 

今回は小説を見た私が

「見ていない頃の私が小説を読んでいく上で予想した事や疑問に浮かんだこと」などを紹介し、

ラストの2行をみなさんと予想していく感じにしながら紹介していきたいと思います。

 

 

あ、始める前に。

 

 

すでにこの時点で「イニシエーション」のトリックは明かされています。

 

勘がいい人はわかるはず!

 

 

昭和をテーマにした“2部構成”

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「イニシエーションラブ」では学生編と社会人編に分けて昭和をテーマにして描き出されています。

 

平成に生きた私としては、昭和のイメージが掴みにくくチョイチョイ出てくる昭和ならではの言葉に頭からハテナがでてしまいましたが、昭和の街並みや主人公の人間味も文を通して詳しく伝えてくるのでリアルで新鮮味がありました。

 

私が好むミステリー小説では、第三者目線で描かれていることが多く、描写も奥の奥まで詳しく書かれてないので

主人公鈴木の心の声は想像を生んでくれましたし、彼女の服装や動作までもが詳細に描かれていてそのイメージを固定させてくれました。

 

Side-A , Side-B

学生時代はSide-A、社会人からはSide-Bとなっていて話が進み始めます。

 

“恋は盲目”という言葉がありますが、最初はやっぱり彼女という存在の優先順位は何があっても王冠が付いているという男性がいるように

学生時代の鈴木は彼女彼女な状態です。

 

読んでいる右手のページに厚みがかかっていくにつれ、鈴木と彼女の恋愛模様も歩幅を重ねていきます。

 

“この恋愛が実は通過儀礼なのではないか”

 

という私の心配をよそにどんどんと愛の巣は大きくなっている一方で、お互いの性格の“ホンモノ”(恋愛では隠している普段の素)もちょっぴり覗くようになりました。

 

純粋な疑問がミステリーを呼ぶ

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私を毎日起こしてくれている時計が深夜を回った頃には、2人の関係性は恋愛で隠していた闇を普通に出しているまでになりました。

 

恋愛に慣れてきた、とでも言えばいいのか、はたまた年齢を重ねていき大人になったからなのか

性格が学生の頃よりも後ろ向きな社会人。

 

大人になるにつれ落ち着いてくるとも言いますが、私はむしろ学生時代の鈴木の方がウブで好感が持てました。

 

社会人の鈴木はいわゆる“できる男”になっていて彼女との関係もとてもいい雰囲気になっています。

 

が、先ほどもいいましたが性格が学生時代よりも尖っているような印象を受けました。

 

心の声が想像を生むと言いましたが、そのおかげで主人公嫌いになりそうでした。

 

 

Side-A , と Side-B の間で何があった。

 

 

と言いたくなるほど。

 

 

結局最後の最後まで続いている

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イニシエーションラブ。

 

通過儀礼とあって別れる展開もあるのかな、なんて思いながら読んでいましたが結局最後まで鈴木と彼女の恋愛は続きます

 

そうです、結局は続きます。

 

 

では、何がイニシエーションラブなのか。

 

 

ラストの2行で“これまで”がひっくり返されます。

 

 

私の記事を見て予想がついた方、ぜひ一度答えあわせを。