くぼちゃんち

日々の「ハッケン」を形に変える、ゆるふわ系情報発信ブログ

読書初心者おすすめミステリー『秘密』東野圭吾

先日に友人から、春を彩るような表紙の恋愛小説をオススメされ久しぶりに本と向き合う時間ができました。

 

読書特有のページをめくる音だけが広がる空間の中、目を休む間も無く貸してもらった当日の深夜に読み終わりました。

 

 

本来、私は中学の頃の朝に10分から15分ほど設けられた「読書の時間」で、本を持参して読まなければならないと言う環境から「読書をする」ということを覚えた人間なので

本に対して執着があるわけではなく、本に関して言えば剣も持たない剣士。

 

しかし、

 

感情移入しやすい性格であること、

想像することが好きなこと

色々な世界を見てみたい好奇心がある

 

ということがあるからか、「本」との相性は抜群なのではないか、と今になって思います。

 

『君の膵臓を食べたい』 

pickupme.hatenablog.jp

 

友人から貸してもらったその本は、私の感情を揺さぶるだけではなく1つの“思い”を抱かせました。

 

それはきっと、この本を読んでいなかったら思ってもみなかったことです。

 

 

 

「読書がしたい」

 

 

久しぶりに、そんな気分を思い起こしてくれました。

 

 

今回はその思いから手にした

 

東野圭吾の『秘密』

 

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と言う本を紹介していきたいと思います。

 

 

 

ミステリーの最高峰

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東野圭吾はスポーツ選手で言う

“誰かは知らないけど名前は知っている人”に分類されることが多いのではないでしょうか。

 

本を読まない人でも名前だけは聞いたことがある、というアレです。

 

私も詳しいことは知りませんが、東野圭吾は私にとって“なんか凄そうな人”レベルです。

 

「秘密」にであったのは、『パラドックス13』という東野圭吾の作品に出会って、“なんかすごい”と思ったから他の作品も......という単純な思いからです。

 

 

そんな方の本、「秘密」と言う本ですが、

 

馬鹿みたいに読みやすいです。

 

カフェで流れてくるBGMのように文字が流れ、気付いたらページをめくっています。

 

そのBGMは途切れることなく表紙の裏側まで連れて行ってくれます。

私はうまく流れに乗せられて1日で読んでしまいました。

 

本は、1人称の目線で書いていく形と第3者の目線で書いていく形がありますが、今回の「秘密」は後者の第3者目線になっています。

 

第3者目線では

 

登場人物が思っている事柄や態度、表情などが正しく伝わり非常に感情移入しやすいです。

 

1人称では目線が「自分」であるために、自分から見えている範囲でしか描写されないのではないかなと思います。

 

これは初心者目線なのでなんとも言えませんが。

 

『秘密』とは......??

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今回、タイトルの通り『秘密』が鍵になっています。

 

みなさんはどんな秘密をお持ちでしょうか?

 

 

おそらく「秘密」という言葉を聞いた時に、誰しもが1つ心の奥深くの闇を覗き込んでいるのではないでしょうか。

 

 

そんな『秘密』、東野圭吾さんはどんなモノを本の中に閉じ込めているのでしょうか。

 

おそらく、誰も想像していなかったストーリー展開になるかと思います。

 

しかも、その『秘密』、

最初から徐々に糸を手繰り寄せてくるわけではなく

最後の忘れていた頃に急に懐に忍び寄ってきます。

 

 

それに気づいた時、おそらく鳥肌が止まらないのでは。

 

私が初めて見た時は、小説で言う

 

 

「くぼちゃんは驚いたように目を大きく見開いた」

 

だったと思います。

頭から水を浴びせられるような衝撃です。

 

 

それほどの『秘密』を最後の最後に持ってくる彼はやはり“なんかすごい人”。

 

『秘密』が与えるコントラスト

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『秘密』という言葉は甘い蜜のように読者を誘惑してきますが、実はその言葉が与えるのは衝撃だけではなくギャップも生み出しています。

 

このギャップがどんなものなのか、

 

と言うのは完全なネタバレになってしまうので、私の口はミッフィーですが

 

最初読んだ時、本の中でミステリーが始まった時、つまり『秘密』が始まった時は

思わず笑いが出てしまいそうなセリフや行動がありとても新鮮でした。

 

 

本当に面白いところはこの後で、

その笑ってしまう甘い描写が、年齢を重ねるごとに、ページをめくるごとに重く苦い味に変わってしまう描写になっていくということです。

 

 

最初の頃はこれからどうなっていくのかが楽しみだったのに、だんだんとリアルが言葉を支配していき、中盤、特に300pあたりからどんよりとしたシコリが胸いっぱいに広がっていきます......。

 

この対比は生々しく、リアルだからこそとても感情移入しやすい状態を作り出してくれていると思います。

 

ドンデン返し

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ミステリー小説というわけあって、きっと最後の結末には

 

予想もしていなかったドンデン返し

 

で、一泡ふかせられるのではないかなぁと思います。

 

 

しかも、鳥肌でおさまればいいですがきっと感動してしまうと思います。

 

そして、この『秘密』という本の最大の魅力は

 

 

ラストを見ても、まだモヤモヤとしたもどかしさ

 

 

があるという点です。

 

 

というよりも、ラストをどのように見ていいのかがわかりません。

 

 

いい意味で

終わったように見えて、心の中はきっと終わらない暗闇にどうしようもない気持ちになると思います。

 

これは、読んでみてからのお楽しみ。

 

『秘密』を少し公開

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妻と娘を失った男に起きた奇跡が『秘密』に繋がってくるのですが、

 

ここで、少し秘密について帯に書かれている言葉を書き出してみます。

 

 

最後の数頁で何が『秘密』なのかが分かって心が震えました。

 

ラストシーンをどう読めばいいのか、今も心が揺れています。

 

主人公と○○(軽いネタバレなので伏字)の葛藤がせつなくて、何度も涙が出ました。

 

最後に

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構成から伏線の回収から見事な演出をしてくれた『秘密』は私の中のミステリーだけではなくきっと多くの人のミステリーの最高峰に立っているのではないかなと思います。

 

非常に読みやすく、漫画を読む感じで読むことができますし何より面白いので

小説が好きな人もそうでない人も一度読んでみると、きっと東野圭吾の作り出した落とし穴にどっぷりと浸かります。

 

特に私のようにミステリーが好きな人は一度ご覧あれ。